Ｊ１・Ｇ大阪は２５日、次節・鳥栖戦（２７日・万博）へ向け、非公開で調整した。

　この日は、長谷川健太監督の４９歳の誕生日。練習後には選手らから水をかけられ、手荒い祝福を受けた。クラブハウスでは記者たちからバースデーケーキをプレゼントされ、笑顔。４０代最後の一年に、「早いですね。もうあと一年しかないのか」と感慨深げに話した。

　これまでに一番印象的だった誕生日は「現役の時だけど、９６年」という長谷川監督。１８年前、当時３１歳の誕生日は、ナビスコ杯の決勝戦だった。所属していた清水とヴェルディ川崎（現・東京Ｖ）との大一番。後半２３分に先制点を奪い、清水史上初のタイトル獲得に貢献した。

　４戦連続完封勝利で迎えた４９度目の記念の日に「毎年９月はあまりよくないんだけど」と首をかしげる指揮官。チームは公式戦９戦負けなしで、現在５位と波に乗る。首位・浦和との勝ち点は１０差。「現実的にはすごい厳しいけど、何があるか分からないし、１試合１試合やっていくしかない」。２日後には勝ち点１差の４位・鳥栖と、１０月５日には３位・鹿島との直接対決を控えている。

　「ＡＣＬっていうのが一つの目標でもあるから、出場権を得るためにも上のチームに勝ちたい」。一体感を増したＧ大阪が、タイトル奪取へ挑む。