かみつきスアレス、活動禁止4カ月

イタリア戦でキエリーニ(奥)と交錯し、痛がるウルグアイのスアレス。肩にかみついた疑いがある
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 ブラジルで行われているサッカーのW杯本大会で、相手DFにかみついたとされるウルグアイ代表FWスアレス(リバプール)に対して、出場停止9試合とサッカーに関連する活動禁止4カ月間、さらには罰金10万スイスフラン(約1130万円)の処分が下った。26日、FIFAが発表した。

 “肉食獣”がW杯を去る。24日に行われたW杯の1次リーグ・イタリア戦、スアレスは相手DFキエリーニにかみついた疑いがあり、FIFAが調査に乗り出していた。映像ではスアレスがキエリーニの左肩に顔を寄せ、かみついているように見える場面をとらえており、キエリーニも左肩のユニホームをずらし、かまれたことを主張していた。

 試合中には、スアレスのファウルが取られたものの、カードの提示は無し。猛烈抗議のイタリア陣営に向けては、スアレスも「ピッチ上で起こりうること」と涼しい顔で“無罪”を主張していたが、調査によってあえなく“御用”となった。

 かまずにはいられないのか。スアレスはアヤックス時代の10年12月にPSVのDFバッカルの左肩にかみついて7試合の出場停止処分。さらにリバプール移籍後の13年4月、チェルシー戦でDFイバノビッチの右腕をかみ、10試合の出場停止処分を受けている。

 圧倒的な得点能力は誰もが認める一方で、南アフリカで行われた前回大会には、故意のハンドで相手の得点を防ぐなど、ルール無用な悪癖も持つ。ウルグアイは過去にW杯制覇経験を持つ3カ国が同居する「死の組」を2位突破。C組1位のコロンビアと8強をかけて29日に対戦経験だったが、スアレス不在で戦うことになる。

 今回の一件で、かみつきによる出場停止は通算26試合となったお騒がせ男は、3度目の処分で“牙を抜かれる”ことになるのか。

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