九州のタイソン、13連続KO勝利

デビュー以来13連続KO勝利を飾った別府優樹
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 「ボクシング ノンタイトル ウエルター級8回戦」(30日、後楽園ホール)

 「九州のタイソン」の異名を持つ東洋太平洋ウエルター級8位、日本同級7位の別府優樹(25)=久留米櫛間=がワチャナ・オークワン(30)=タイ=を1回2分56秒KOで下し、デビューからの連続KO勝利を「13」に伸ばし、日本2位タイとした。

 デビューからの同記録は金井アキノリ(真正)の「14」。デビューからに限らなければ、浜田剛史(帝拳)、渡部あきのり(協栄)の「15」。

 積極的に前に出る別府は、上下左右のコンビネーションでペースを握ると、右ストレートをドスンと決めて最初のダウンを奪った。何とか立ち上がったワチャナだったが、濃いダメージは隠せなかった。この回終了間際、ロープ際で強烈な左ボディーを打ち込んで10カウントを聞かせた。

 別府は「KOで勝つことができてよかった。ベルトが欲しいので、記録をつくってアピールしてタイトルマッチをしたい。KOで勝てるか不安になることもあるが、リングに上がれば吹っ切れる」と、KOにこだわる。

 序盤から勝負に出たことについては「長くなると(バッティングなどで)ケガがあるかもしれないので、1回からガンガン行きます。早く終わるかもしれないが、強引なのも僕の持ち味」と言い切る。

 今後について櫛間昭会長は「当初から言っているように、16までは(記録を)つくりに行きます。格下とやっているけど、そこでどんな勉強ができるか。今の状況ではタイトルは厳しい。今日の試合も30点。もっとボディーをというのが指示だったが、できていない」と厳しい評価。

 それでも「10月2日に久留米で『14』、来年1月に東京で『15』、そして6月18日に久留米で『16』。ここまで決まっている」と、記録達成スケジュールを披露。「記録をつくったら最強後楽園に申し込む。ダメなら日本か、東洋(太平洋)か。無傷でタイトル挑戦という方針はぶれません」と断言した。

 別府も「ベルトが最終目標なので頑張ります」と誓った。師弟のKO記録ロードがカウントダウンに入った。

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