村中優、2度の計量失格から復帰戦

復帰戦に力が入る村中(右)と対戦相手の石橋
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 「ボクシング 53・0キロ契約10回戦」(12日、後楽園ホール)

 前日計量が11日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、前日本フライ級王者・村中優(30)=フラッシュ赤羽=、石橋俊(28)=仲里=ともにリミットの53・0キロでクリアした。

 村中は昨年、2度計量に失敗し、ボクサー生命の危機に立った。4月8日、林徹磨(セレス)との日本フライ級王座の防衛戦で体重オーバーで失格し、王座をはく奪された。10月には、渡辺秀行(郡山)との51・5キロ契約10回戦が計量失格で試合中止となり、JBC預かりの身分となった。

 「計量失敗は自分の甘え、慢心。全部自分の責任です。ボクシングができない状況になって、引退も考えました。その間、嫁が病気で入院したのですが『ボクシングを続けなさい』と言ってくれた」と励まされ、現役続行を決心したと打ち明けた。

 失敗続きで悩み抜いた減量方法については「いろいろな方、ボクサーにアドバイスをもらいました。多くの人の助けがあってここまで来られた」と、やり方を変えることで復帰戦にこぎつけた感謝を口にした。

 前日計量は一回でクリアしてみせたが、対戦相手の石橋が最初の計量で200グラムオーバーし、3度目でようやくクリアという皮肉な展開。移動中の新幹線で水分を摂ったためだったが、石橋は「体調は問題ない。失うものは何もないし、(村中の)世界ランクを取りに来た」と意気込んでいた。

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