「ボクシング・日本スーパーフライ級タイトルマッチ」（３１日、エディオンアリーナ大阪）

　王者・石田匠（２４）＝井岡＝が４回１分１３秒ＴＫＯで同級５位の大塚隆太（３０）＝ワタナベ＝を退け、４度目の防衛に成功した。

　最近２試合、消化不良の判定勝ちに終わっていた石田だが、この日は長身から繰り出すシャープなジャブがさえた。初回からペースを握ると右ストレートでダウンを奪う。２回には左ジャブで挑戦者をぐらつかせると右ストレートにつなげて痛烈なダウンを重ねる。

　３回からは左ボディーも効果的に使い、４回に巧みなコンビネーションで敵陣のタオル投入に持ち込んだ。「今までより強くなった自信があった。前の２試合はただ勝っただけだったけど、大みそかに最後ＫＯができて良かった」と納得の表情を浮かべた。

　スーパーフライ級でＷＢＡ３位、ＷＢＣ７位、ＷＢＯ９位、ＩＢＦ６位と主要４団体ですべてランク入りし、初の世界挑戦が秒読み段階に入ってきた。「自分の中では、もうこのベルトとはおさらば。来年、世界のベルトに行きます」と高らかに宣言した。

　石田の通算戦績は２１戦全勝（１１ＫＯ）。大塚は２６戦１５勝（５ＫＯ）９敗２分け。