王者・高山、V2戦へ減量苦装う

 「ボクシング・IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(27日、エディオンアリーナ大阪)

 王者・高山勝成(32=仲里=が24日、大阪市内で練習を公開し、同級10位の挑戦者・原隆二(25)=大橋=を迎え撃つ2度目の防衛戦えへ向け“陽動策”を張り巡らせた。

 いつもならリミット近いはずの体重を問われると、「あと2~3キロくらいですかね。朝、夕涼しいから落ちにくい」とはぐらかした。中出博啓トレーナーは「減量苦やな、見たら太いやん」と、不敵に笑った。

 しかし、6ラウンドのシャドーボクシング、サンドバッグ打ちでは「減量苦」どころか、切れ切れの動き。準備は完ぺきに整ったことをうかがせた。

 原陣営がベルト奪取に自信を持っていることを問われると「自信があるのはいいこと。過去に自分を分析して挑んできた日本選手は打ち破られた」と余裕の表情を見せた。

 中出トレーナーは「ダメや、サウナ行くぞ」と最後まで減量苦を装ったが、本音は違う。「言えることは、当日は雷雨。ビカビカ光る。東京から来た人は感電するよ。嵐ですね」と、愛称の“ライトニングK”にかけ、原にパンチの雨嵐を見舞うことを予告した。

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