徳永が初防衛、10回大逆転のTKO
「ボクシング・日本ライト級タイトルマッチ」(16日、島津アリーナ京都)
王者・徳永幸大(26)=ウォズ=が同級1位・鈴木悠平(25)=真正=を10回1分50秒、大逆転TKOで下し、初防衛を果たした。戦績は徳永が16勝(11KO)2敗、鈴木は16勝(12KO)5敗。
1回から挑戦者の猛攻にさらされた王者。得意のアウトボクシングも距離を詰められ通用しない。強烈な右フックを何度も浴び、クリンチで逃げた。
5回が終わってポイントは3者とも挑戦者。終盤、左右アッパーを強打し、流れを引き寄せたが流れを押し戻せない。
追い詰められた最終回、一瞬のスキを逃さなかった。左フックをカウンターでアゴにぶちこむと、とどめの右を打ち下ろし、リングにぶっ倒した。
9回を終わっての採点は1~2ポイント下回っていた崖っぷちを一発でひっくり返した。「あきらめなければ、というのを見せられた」とリングで王者は胸を張った。
鈴木は失神し、タンカで運ばれた。あと一歩まで迫りながら3度目のタイトル挑戦も届かなかった。
