フライ級は高学歴ボクサー坂本が決勝進出

 「ボクシング西日本新人王戦準決勝」(19日、尼崎インキュベーションセンター)

 フライ級は大阪市立大工学部機械工学科を卒業した高学歴ボクサーの坂本真宏(24)=六島=が中庄谷航大(明石)を1回2分9秒TKOで下し、9月27日に行われる決勝に進出した。

 「様子見だった」と慎重に入った1回、ジャブを丁寧に突くと、左フックが入ってダウンを奪った。セコンドから「行け」のサインを受け、左右の連打をまとめると、最後は顔面に右ストレートをたたき込み決めた。

 「防御面をしっかり練習してきているので、試合内容が安定してきている」と、在学中の昨年12月にデビュー後、3連勝(2KO)となった。

 大学でボクシングを始めアマチュア戦績は30戦26勝(11KO)4敗。昨年は同大の大学院進学試験に落ち、今年は再受験するための勉強と並行し、ボクシングに打ち込んできた。8月下旬に材料力学、熱力学、機械力学など専門分野に加え、数学と物理と英語の大学院試験が待つ。

 「勉強も追い込み、練習でも追い込んできた。明日からは1週間、ボクシングを休んで1日中、図書館にこもって勉強します。勉強できる時間が増えるのはうれしい。ここでがーっとやっとかないと」と学者の顔に戻り、気を引き締めた。

 次戦の決勝までに合否発表はある。「受かると受からないでは全然違う。ただ落ちる気はないので。院ボクサーを目指す」。リングから机に舞台を変える勝負の夏を見据えた。

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