引退の大場浩平さんへ穂積が惜別エール

 ボクシングの元日本バンタム級王者・大場浩平さん(30)=真正=が4日、神戸市立中央体育館で開催された真正ジムの興行で引退式を行った。スーツ姿でリングに登場すると、華麗にシャドーボクシングを披露し観客を沸かせた。

 同会場は13年3月に日本王座に返り咲くなど栄光をつかんだが、昨年4月はIBF挑戦者決定戦で8回TKO負け。世界への夢を絶たれた場所でもある。

 「夢がかなったのもかなわなかったのもここ。自分にとって1番、思い出の深い会場」としみじみと現役時代を振り返った。

 応援してくれたファン、真正ジムの山下正人会長、師匠・江藤日出典トレーナー、ジム同僚らに対し、「ありがとう」と感謝しきり。山下会長からは「大場が後輩に見せてくれたスピリッツは受け継がれていく。世界に上げられなかったけど父として社会人として、これからチャンピオンになってくれ。真正でボクシングをしてくれてありがとう」とねぎらわれ、抱き合った。

 ジム先輩、元世界2階級王者の長谷川穂積(34)は花束を贈呈し「リング上では闘争心をむき出しにするけど、私生活ではケーキを食べるのがうまい好青年。次のスタートへ頑張って」とエール。リングサイドでは麻里子夫人(32)、1歳5カ月の愛奈ちゃんが拍手する中、最後は10カウントが鳴らされた。

 大場さんは02年にデビューし優れた防御、距離感でカウンターを得意とし、“名古屋のメイウェザー”の異名を取った。プロ戦績は40戦36勝(14KO)3敗1分け。現在は地元の名古屋に戻り、会社員。「家族との時間を大切にしたい」と、リングに別れを告げた。

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