村田諒太 2階級上のスパー相手を圧倒

スパーリングで軽快な動きを見せた村田(右)
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 9月5日に東京・代々木第二体育館で、WBC世界ミドル級同級21位でメキシコ王者のアドリアン・ルナとプロ第5戦(10回戦)を行うロンドン五輪ボクシングミドル級金メダリストで、同級12位の村田諒太(三迫)が26日、都内の帝拳ジムで練習を公開した。

 米ラスベガス合宿から帰国後初のスパーリングは、WBCライトヘビー級25位のライオネル・トンプソンと3ラウンド行い、速いコンビネーションや鋭い左ボディーなどで2階級上の相手に最後まで圧力をかけ続けた。

 「帰国して初めてなので、どれくらい動けるか確かめた。バランスは悪くなかった。よかったと思う。あと8日間くらいで仕上げていきたい」と手応えを口にした。

 トンプソンは現WBOライトヘビー級王者のセルゲイ・コバレフ(ロシア)と対戦経験(3回TKO負け)がある。ラスベガス合宿でもパートナーを務めた村田について「ボディーがいいからもっと増やした方がいい。経験を積んでパンチの使い方を覚えれば複数回チャンピオンになれる。パワーはコバレフより上」と評した。

 村田は「ボディーは得意でナチュラルに出る。調子が悪いときは出ないので出るのはいいこと。相手(ルナ)はでかいし、ボディーは必要になる」と話した。

 しかし、村田の視線はさらに先にある。「世界で主流のアウトボクサー、速いジャブを持っている選手に対応していくために、バリエーションを増やしていかなきゃいけない」と今後のテーマを掲げた。

 「ランキングに入り、世界タイトルを狙える段階に来ていると思う。周りの方々に実力がついたと評価してもらえる試合をしたい」と、世界王座を見据えている。

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