高山、判定負けで4団体制覇はならず
「IBF・WBO世界ミニマム級王座統一戦」(9日、モンテレイ)
ボクシングのIBF・WBO世界ミニマム級王座統一戦が9日(日本時間10日)、メキシコのヌエボ・レオン州モンテレイのモンテレイ・アリーナで開催され、IBF王者・高山勝成(31)=仲里=は0-3の判定でWBO王者のフランシスコ・ロドリゲス(21)=メキシコ=に敗れた。日本ジム所属選手としては初の3団体制覇王者の高山はWBC、WBA、IBFに続く4団体目の王座獲得はならなかった。ロドリゲスは3月に獲得したWBO王座の初防衛に成功するとともに、王座統一に成功した。
ともに右構えの両者は、初回、高山が左ジャブを突いて仕掛ける。ロドリゲスが得意とする左フックも軽快なフットワークでかわし、上々な滑り出しを見せた。しかし2回に入るとロドリゲスがプレッシャーを強め、左フックを当てる。3回には左フックを浴びた高山がダウンを喫した。高山は機動力と手数で応戦。8回には激しく攻守が入れ替わる打撃戦で会場を沸かせるが、パワーで上回るロドリゲスを相手に敵地でポイントを挽回することはできなかった。スコアは116-111、119-108、115-112。
00年にプロデビューした高山は05年4月に地元・大阪で世界初挑戦。イサック・ブストス(メキシコ)に判定勝ちし、WBC世界ミニマム級王座を獲得。初防衛に失敗後、06年11月に大阪での決定戦でカルロス・メロ(パナマ)に9回負傷判定勝ちしてWBA世界ミニマム級暫定王座を獲得。この王座も初防衛戦となった王座統一戦で失う。そして09年11月には当時、日本が未公認だったIBF王座を狙うため日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出。13年3月に敵地メキシコ・グアサベで、マリオ・ロドリゲス(メキシコ)に判定勝ちして3団体目となるIBF世界ミニマム級王座を獲得。同年7月にJBC復帰が認められ、ここまで2度の防衛に成功していた。また、今年4月には愛知・菊華高に入学し、現役高校生王者としても話題となっていた。
高山の通算戦績は35戦27勝(10KO)7敗1NC。ロドリゲスは18戦17勝(10KO)2敗。



