【朝日杯FS】リオンディーズ圧巻

先に抜けたエアスピネル(左)を捉えたリオンディーズ(中央右)=阪神競馬場(撮影・石湯恒介)
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 「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)

 今年の2歳王者決定戦は、大外一気に末脚を伸ばしたリオンディーズが差し切りV。一方、1番人気のエアスピネルは2着に敗れ、史上初となるJRA・平地G1全22レースを完全制覇を目指した武豊騎手の偉業達成はならなかった。

 出走馬の能力がストレートに反映されやすい、阪神外回りのマイルという舞台に移して今年で2回目。結論から言えば、リオンディーズは末恐ろしい能力を秘めている。

 最後方から進み、なおかつ大外を回って記録した上がり3Fはメンバー1位の33秒3。圧倒的な1番人気に支持され、レース運びも完璧だった4分の3馬身差2着馬エアスピネルが同34秒0で、0秒7も上回った。これをキャリア1戦の身でマークしたのだから破格と言っていい。

 新馬戦でのVは道中で引っ掛かり通し。高い能力を秘めていることをアピールした一方で、ひとつ間違えば“暴発”の不安をも感じさせる内容だった。2戦目でしっかり軌道修正してきた角居勝彦厩舎の手腕は、さすがというほかない。新馬勝ち直後にG1へ参戦と一気にステップアップを狙い、その舞台にマイルの距離を選択した鋭い眼力もまた感服に値する。

 勝ち時計1分34秒4は、メジャーエンブレムが制した先週の阪神JFを0秒1上回った程度だが、これは中盤にペースが緩んだ影響。レースレベルは高い。一方、エアスピネルと3着馬は4馬身差。今年のメンバーでは上位2頭が抜けた存在だったと見ていい。

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