【朝日杯FS】武豊大偉業達成ならず

先に抜けたエアスピネル(左から2頭目)に猛然と襲いかかるリオンディーズ(右から4頭目)=阪神競馬場(撮影・石湯恒介)
3枚

 「朝日杯FS・G1」(20日、阪神)

 競馬界の“レジェンド”の、前人未到の大記録は来年以降にお預けとなった。圧倒的な1番人気に支持されたエアスピネルは2着。先団を射程圏に入れて進み、直線で堂々と抜け出したが、後方から大外一気に末脚を伸ばしたリオンディーズが豪快に差し切った。

 史上初となるJRA・平地G1全22レースを完全制覇を目指した武豊騎手の、大偉業達成はならず。引き揚げてきたユタカは開口一番、「お母さんと同じや」と苦笑い。母エアメサイアは05年オークスで、リオンディーズの母シーザリオの2着に惜敗。“代理戦争”となった2世対決で母のリベンジを果たせず、「残念。相手が強かった。状態は良かったし、いいレースはできたが…完敗でした」と唇をかみしめた。

 一方、勝利を決めたミルコ・デムーロ騎手騎乗のリオンディーズは記録ずくめのV。1戦1勝馬によるG1戴冠は11年阪神JFを制したジョワドヴィーヴル以来2頭目(グレード制導入の1984年以降)、デビュー29日目でのG1Vは98年阪神3歳牝馬Sを勝ったスティンガーに並ぶ最速タイの快挙となった。ミルコ・デムーロ騎手は武豊のJRA平地G1完全制覇を阻んだことには「ユタカサン、ゴメンナサイ」と平身低頭ながら、「初めての千六だったし、外枠だったのでゆっくり行こうと思った。(道中は)リズムを合わせて。最後はすごい手応え。よく伸びてくれた」とレースを満足げに振り返った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス