舛添要一東京都知事が２０日、一連の疑惑について東京都庁で定例会見を開いた。質問は政治資金の問題に集中したが、舛添知事は何を問われても「第３者の厳しい目で調査してもらう」などと繰り返し、政治資金に精通した弁護士ら外部の専門家に調査を依頼する考えを示した。フジテレビの情報番組「直撃ＬＩＶＥグッディ！」のメインＭＣ安藤優子キャスターは、舛添知事が明確な回答を避け同じ言葉を繰り返すという対応に「腹が立ってきた」と批判した。

　舛添知事は冒頭で都政について報告した。その後、「政治資金について都民にご迷惑とご心配をかけ。心からおわび申し上げたい」と頭を下げた。続けて、先週の釈明会見について「分かりにくい、信じがたい」との批判があることを自ら述べ、「真摯に受け止めています。公正な目で見ていただくことが必要と考え、弁護士に調査してもらいます」と外部の専門家の調査を受けることを明らかにした。

　その後、質疑応答で政治家としての責任を問われたり、千葉県のホテルでの支出の正当性を問われたが、何を聞かれても「政治資金に精通した弁護士にお願いして対応していきたい」「しっかり調査していただく。きちんとした専門家に調査していただきたい」と禅問答のように繰り返した。

　これに安藤キャスターは「国民に対してすごく失礼。すごく腹が立ってきた」と批判。「答えになってない」「舛添さんの心の内までは第３者には分からない」と述べた。

　その後も舛添知事は同様の答え。安藤キャスターは同番組の後半で「はっきり言えば、何もお答えにならないという状況が続いています。第３者の目を通して厳しく、政治資金規正法にのっとって厳しく精査した上での調査結果を待ちたい。今日の都知事はこの回答の一点張りとなっています」と視聴者に伝えた。