覚せい剤取締法違反（所持、使用）などの罪で起訴された元プロ野球選手の清原和博被告（４８）が１７日午後６時５２分、拘留されていた警視庁本部から保釈された。１６日に清原被告の弁護人が東京地裁に保釈を請求していた。逮捕から４４日ぶりの保釈で、保釈保証金は５００万円。初公判は５月１７日に開かれる。

　報道陣は夜を徹した社も含め、早朝から約２００人が集まり、保釈時には約５００人以上が集結した。地下駐車場から清原被告を乗せたシルバーのワゴンボックス車が現れたが、後部座席は黒い布が張られており、様子はうかがい知れなかった。

　車の周囲にはマスコミのバイクなどが追いかけ、カーチェース状態となった。清原被告は、薬物依存治療のための病院に入院するとみられる。

　起訴状などによると、清原被告は今年２月１日ごろ、東京都港区内のホテルで覚せい剤を使用。所持容疑で２月２日に現行犯逮捕され、同２３日には使用容疑で再逮捕された。

　同被告は所持と使用を認めており、「腕に注射したり、ガラスパイプであぶって吸ったりしていた」と供述。尿鑑定でも、覚せい剤の陽性反応が出ていた。

　清原被告は、入手先を明らかにしていないとみられるが、地裁は逃亡や証拠隠滅の恐れがないと判断したもよう。保釈中は、指定された場所での居住や、裁判所が出頭を求めれば応じることなどが義務付けられる。