又吉「火花」年間ベストセラー1位

 芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹による「火花」(文藝春秋)が、1日に発表された書籍取次のトーハン、日販調べの「年間ベストセラー」(2014年11月27日~2015年11月26日)で、それぞれ1位となった。

 どちらのランキングでも総合部門の上位3作は同じで、1位が「火花」、2位は「フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」(ジェニファー・L・スコット著、神崎朗子訳、大和書房)、3位は「家族という病」(下重暁子、幻冬舎)だった。

 又吉は「自分が書いた『火花』を、多くの人に読んでいただけて嬉しい一年になりました。ありがとうございます。お礼を述べたそばから、『まだ言うんか?』と怒られるかもしれませんが、『火花』読んでください」と年間1位の喜びを語ると同時にちゃっかりセールスをするコメントを寄せた。

 「火花」は3月に単行本が発売されて以来、重版を重ね、芥川賞受賞を機に大きく部数を伸ばした。発行元の文藝春秋社によると、累計発行部数240万部(21刷)。電子書籍は13万ダウンロードを超えた。

 「火花」の執筆前から読書家として知られた又吉は、本の良さを力説してきた。芥川賞を受賞してからも、「自分の作品をきっかけに本を読んでください」と呼びかけていただけに、「『大人』とか『子供』とか、『本好き』とか『本嫌い』とか読者を特定せず、いろいろな方に自由に読んでいただきたいです」と呼びかけた。最後に、「『しつこい』と怒られるかもしれませんが、『火花』読んでください」と念入りにPRしていた。

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