俳優・古谷一行（７１）が１６日、都内でＮＨＫ総合の連続ドラマ「わたしをみつけて」（２４日スタート、火曜、後１０・００）の完成会見に出席。会見後に取材に応じ、同じ俳優座出身の仲間で、１５日までに６９歳で急死した阿藤快さんとの突然の別れを惜しんだ。

　古谷は突然の訃報に「驚いた」と明かし、「いろんな番組に出て、地方に行ったりして活躍していたのに。北海道に行った時は、カニを送ってくれたんだ」と優しい人柄を紹介しながら思い出を語った。

　阿藤さんとは、同じ俳優座出身。「（入団）時期もかぶってます。彼は最初、舞台部の裏方として入ってきた。その後舞台に立つようになった。俳優座では同期みたいなもの」と苦労を共にした間柄。これまでドラマなどで何度も共演したが、１０年ほど前に岩手県盛岡市にドラマロケで一緒になったのが最後だった。「あの時は彼が刑事役。自分が逮捕される役だった」と振り返った。

　「オレより２歳下。残念です。あれだけ元気だったのにね。このところ、俳優座の同期や先輩、夏八木（勲）さん、地井（武男）らが、どんどんいなくなって、寂しいですよ…」と天を仰いでいた。