小山明子 85歳でマスターズ水泳出場
女優の小山明子(80)が16日、都内で行われたイスラエル映画「ハッピーエンドの選び方」(11月28日公開)の監督来日記念トークイベントに出席。「85歳でマスターズ水泳大会に出場する」と宣言した。
64歳で全く泳げない状態から水泳を始めた。1996年に夫で映画監督の大島渚さんが脳出血で倒れて2013年に死去するまで、17年間にわたり介護を続け「主人を悔いなく見送ってから、今度は私がどう生きていくかがテーマになり」、その一環で水泳に本格的に取り組み出した。現在は5年後の目標として、年齢別の大会であるマスターズ水泳出場を設定。そのほかにも「麻雀教室に通ったり、夏休みには孫と2人で旅行に行く」と充実した日々を送っている様子だ。
この日のトークイベントは「ハッピー-」のシャロン・マイモン監督とタル・グラニット監督が大島監督のファンだったことから実現。大島監督の代表作「愛のコリーダ」が現在でもイスラエルでリバイバル上映されていることを聞いた小山は「日本よりもイスラエルで高い評価を得ている。作品は残っていくので、大島は亡くなっていないと思っている」と誇らしげだった。
同作は尊厳死を扱っており、小山も日本尊厳死協会に入っており「子供たちには、延命措置はしないように伝えてある」と明かし「遺影はすでに選んである」と話すなど、自らの死への準備も着々と進めている様子だ。
一方で「よき死を迎えるために、悔いなく生きる」と話した小山。グラニット監督から「次回作に出演してください。小山さんの宛て書きで台本を書きます」と“オファー”を受けると「とても自信がありません」と首を横に振りながらも、うれしそうに目を細めた。
