奥田瑛二 “墓友”川島さん悼む
俳優・奥田瑛二(65)が26日、京都市内で取材に応じ、“墓友”で、24日に胆管がんのため亡くなった女優・川島なお美さんを悼んだ。奥田は、川島さんの病状については詳しく聞いていなかったといい、突然の訃報に「びっくりしました」と沈痛な面持ちで語った。最後に会ったのは昨年の冬だったという。
川島さんとは“墓友”仲間として、毎年、桜の季節には墓のある東京・麻布十番の寺で花見を開いていた。「(墓は)隣同士ではないんですけど、何人かで将来のためを思ってしたんですが、まさかね。彼女が一番早く、そのお墓に入るとは誰も思ってもみませんでしたし。順番があるとすれば…一番先に入られるというのは切ない話ですよね」と、当惑した様子で話した。
闘病しながら、亡くなる直前まで女優として舞台に立ち続けようとした川島さんについて聞かれると、しばらく考え込んだ後に「気持ちとしては分かるほど分かるけど…。実際、どういうことなのかは僕には分からないですね。本人のみぞ知る気持ちだし、俳優という仕事をやっている以上、それがどう人に伝わるのかということは、わかり得ないですね」と語った。
川島さんはお墓の購入を検討している段階だったが、墓友として会合や共著の出版などに携わっていた。墓友とは同じお寺の一角にお墓の長屋をつくるように墓を買っている集まり。奥田の墓友は、政治家の与謝野馨氏、経営コンサルタントの堀紘一氏、作曲家の三枝成彰氏、奥田の妻でエッセイストの安藤和津さんら。
なお奥田はこの日、同市内の劇場で主演映画「赤い玉、」の舞台あいさつを行った。
