２０２０年東京五輪まであと５年となった２４日、遠藤利明五輪担当相が東京都千代田区の日本記者クラブで会見し、「東京五輪は世界最大のお祭り。東京だけでなく日本五輪にしたい。全国津々浦々、色んな人が盛り上がる形を作らなければいけない」と、意気込んだ。

　先日、安倍首相から指名を受け、白紙に戻った新国立競技場問題の責任者に就任。これまでの迷走の責任の所在について問われたが「いろんな意味で政府全体の責任はあったと思う。文科大臣が検証委員会を作ると話しているので、責任について対処していくと思う」と、話すにとどめた。

　新計画の総工費については「今はまったく想定していない。まさに０から積み上げていく」と、話した。過去の五輪のメーンスタジアムは、五輪後、サッカープロクラブや、メジャーリーグの本拠地となっているケースもあるが、新国立については「五輪後、例えば国がヤクルトに貸し出すとなった場合、国民が納得するか。日本の場合は難しい。現実的には無理かなと思う」と、否定した。