大山のぶ代 認知症公表後に変化

 歌手の砂川啓介(78)が26日、都内で、1年ぶりとなるライブ「君は、独りぼっちじゃない・・・・?」の昼公演を行い、認知症で闘病中の妻で声優・大山のぶ代(81)が食器洗いができるようになるなど、今月13日の病名公表以降、大山の症状に良い変化が出てきたことを報告した。

 ライブ中盤、「妻のことを話さないといけませんね」と大山の話題を自ら切り出した。今月13日にラジオ番組で妻の病状を公表して以降、「カミさん、元気になってきてるんですよ。これはいけるかなという気もしている」。歌も歌い、階段の上り下りもスムーズになったことを明かした。

 15日の会見では、認知症を患っている大山の状態を「やんちゃな幼い娘」と表現していた砂川。病名公表を大山が認識できているかは不明だが、最近は、症状に変化がみえるという。

 例えば食器洗い。これまでは大山が、油のついた食器を水だけで洗ってしまい、砂川が洗剤をつけて洗い直さなければならなかったが、「これ(洗剤)つけてと横にいたら、できるようになった。これだけでも成長したかなという気がする」とうれしそうに語った。

 ライブでは“夫婦共演”も実現した。大山が会場に駆けつけることはなかったが、曲の合間に大山の声が流された。長年声優を務めた「ドラえもん」に似た声で「懐かしい曲だね」「悲しい歌だね」という大山の声が流れると、砂川は「そうだよ、悲しい歌なんだよ」とかけ合いを見せた。音源はアルバムの曲紹介用に自宅で収録した大山の声が使われた。

 アンコールでは、「ペコ(大山の愛称)にささげようと思う」と米歌手フランク・シナトラの楽曲「My Way」を熱唱。計15曲を歌い上げ、最後は「砂川さんのライブに来てくれてありがとう。また会いましょう。バイバーイ」と大山の声で締めくくられた。

 会場には親交のある九重親方(元横綱・千代の富士)や野球評論家の黒江透修氏が駆けつけた。

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