フジ「規則違反」の生中継で現場大モメ

 4月22日にバイクで事故死した俳優・萩原流行さん(享年62)の妻・まゆ美さん(62)が22日、東京・千代田区の弁護士会館で会見を行い、「何がどうなって死んだのか全く分からない」と警察の捜査への不信感を表明した。また、会見を生中継したフジテレビの情報番組「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜、後1・55~)が弁護士会館の規則に反するとして生中継を急きょ中止させられる一幕もあった。

 弁護士会館では生中継をしてはいけないルールがあり、「グッディ!」と同時間帯の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜、後1・55~)とTBS系「ゴゴスマ」(月~金曜、後1・55~)は生中継していなかった。

 4月からスタートした午後1時55分の情報番組戦争。会見も当初午後2時からの予定を5分早め、この時間帯とドンピシャの午後1時55分から始まった。各局、視聴率のためには会見を中継したいところだが、ルールはルール。そんな中、フジの「グッディ!」は会見の模様を番組冒頭から生中継した。

 会見が始まって約3分後、まゆ美さんの代理人である堀内稔久弁護士が質疑応答をさえぎり「フジテレビさん、もし今生放送で放送してるんだったら、これ止めてくださいね。弁護士会の規則に違反しますから。ルールに反しますから」と注意。「ぬけがけはしないようにしてください」と厳重に要請した。

 しかし、フジはその後も約2分半にわたり、生中継を続けたことから、今度はまゆ美夫人が「ちょっと待ってくださいね。フジテレビの方ですか、今、(カメラを)回されてるのは」と再度注意。フジのスタッフが「今、止めるよう、連絡してるんですけれども…」と伝えるやりとりが、すべて同番組中でオンエアされた。

 この直後に生中継はストップし、スタジオにカメラが切り替わった。司会の安藤優子キャスターが「あの、大変失礼いたしました。ちょっと現場の(取材)の取り決めのが、ちょっと私達の解釈と違う部分があったのかもしれません」とコメントした。

 「グッディ!」では会見終了後直後の午後2時47分に会見の映像を今度は録画で放送。三田友梨佳アナウンサーが「ここでですね、まゆ美さんの会見が終わったということです」と生中継ではないことを説明し、安藤キャスターが「改めて、ご覧いただきます」とコメント。会見の録画映像を放送した。

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