釈由美子 父の遺言明かす
女優の釈由美子(36)が、肺がんのため10日に亡くなった父の遺言を28日、ブログで明かした。
父親とは少女時代からずっと折り合いが悪かった釈は、2年前から山の番組に出演するようになり、山好きの父との接点ができて仲の良い父娘になっていた。
そんな父に最期が近き、強いモルヒネを処方されて昏睡状態のその手を握り締め、釈は「もっともっと、お父さんと一緒に登りたい山があったのに」と子どものように泣きじゃくった。
「その時、意識がないはずの父が目を開けて『おまえは、山やめんなよ。』と一言だけ、私に語りかけたのです」と釈は打ち明けた。
その一言を最後に、父は眠りについたという。だから釈は「この一言だけが、今も遺言のように私の中に響いています」と、受け止めた。
「父がなくなったいま、『俺の夢。』は『私の夢。』になりました」と思い定めた釈は今夏、父が使っていたストックやザックを持って、父がいつか登りたいと話していた北アルプスの雲の平に登るつもりだ。