健さんの手紙に号泣 角田信朗明かす

 格闘家の角田信朗が名優・高倉健さんの訃報に接して19日、かつて健さんから届いた一通の手紙に号泣したエピソードをブログで明かした。

 角田は健さんとは面識がない。だから10年ほど前のある日、事務所に健さんの手紙が届いたと知らされ、「ちゃんと確認しろ。同姓同名のファンの人かもしれない」とマネジャーを叱った。しかし、それは本物の健さんからの手紙だった。

 その少し前、角田はNHKの番組でいじめられっ子だったころの静岡県沼津市の母校、大平小学校を訪ね、空手を通じて在校生たちに「心の強さ」ということを伝えた。

 その番組を見て感激した健さんが、いきなり角田宛に手紙を書いたのだった。角田が今も大切に仏壇にお供えしてあるというその手紙に書かれていたことは…。

 「貴方の 鋼のような身体に隠れた暖かい優しさ いいご苦労をなさってますね 子供の頃を思い出しながら去っていく貴方の後ろ姿に 思わず拍手を贈りました」

 角田は正座して一読した際、胸にあふれてきた思いを「感動で号泣しました」と今でも生々しく思い出す。

 「役者として健さんとご一緒させて戴く夢は実現しませんでしたが 残りの人生 健さんから頂いた御言葉に恥じることのない生き方をしていこう それを貫くことが健さんへの御供養と そう思います」と、貴重な思い出を振り返りながら、改めて背筋を正した。

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