“逃走県議”ネット上で失笑広がる

 号泣県議こと野々村竜太郎元県議(48)のカラ出張発覚に端を発し、政務活動費の不正使用問題に揺れる兵庫県議会で新たな火ダネが勃発した。岩谷英雄県議(69)が、自身の政務活動費を巡る領収書偽造疑惑に関して、22日の本会議後に報道陣の直撃取材から逃げ猛ダッシュ。複数のテレビカメラに追われながら街中まで逃走した様子がテレビのニュース番組で相次いで報じられた。最後は力尽きて立ち止まり、疑惑を否定したが、一連のニュース動画がネット上に広がり、中には50万回以上、再生されたケースも。議員とは思えぬ“奇行”に失笑が広がっている。

 岩谷議員は、政務活動費の収支報告書に添付した領収書に、コピーによる使い回しなどの改ざんがあったとの疑惑が浮上している。

 22日、本会議終了後に、記者の追及を受けた岩谷議員は、猛然とダッシュをはじめ、議会棟の非常階段を駆け下りた。「立ち止まってください!」「県民は納得してませんよ!」。議員は階段の途中でフェイントをかけ、記者を振り切り、「関係者以外立ち入り禁止」と書かれたドアを開けて、再び逃走。やがて1階の正面玄関を走り出て、その後は神戸・元町の市街地を全速力で逃げ続けた。

 「それでも議員ですか」と抗議する記者を払いのけ、「危ない」「止まりましょう」と諭されても逃げ続け、途中で背広を脱ぎ、さらにダッシュ。69歳とは思えぬ暴走だったが、ついに力尽きて立ち止まると、「ちょっと待ってな」と息を整え、ようやく取材に応じた。

 この“逃走劇”の一部始終が22日、読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」などで放送された。

 岩谷議員は、領収書の日付け書き換え疑惑に「絶対違います!」「業者がやった」などと否定した。

 この騒動を報じたニュース番組の動画は、ネット上を駆け巡り、野々村氏に続く「新たな新星」などと揶揄されている。ネット上の掲示板などには「逃走県議」「マラソン県議」などと冷やかす命名も。

 県議会は祝日の23日から3日間は休会となり、岩谷議員が再び登庁するのは26日以降となりそう。これまで兵庫県や県議会事務局には一連の疑惑に対し、県民から5000件を超える電話抗議などが殺到していた。

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