土建屋さん最期もジョーク…円広志悼む

 タレントの土建屋よしゆき(本名・廣部吉行)さんが7月31日、肝不全のため死去した。58歳だった。島田紳助さんの学生時代からの友人でテレビ番組「紳助の人間マンダラ」「クイズ!紳助くん」などに出演して活躍したが、2008年に抗リン脂質抗体症候群を患い闘病生活が続いていた。

 公私に親交が深かった歌手でタレントの円広志(60)が1日、関西テレビ「よ~いドン!」生出演後、大阪市内で取材に応じ、土建屋さんが亡くなる前日の7月30日に病院を見舞った際の様子を明かした。土建屋さんは、約10年前から円を「師匠」と呼んで慕い、円の個人事務所に所属していた。

 円によると土建屋さんは、7月も入退院の日々が続いていたが、7月27日には自宅に戻り食事をとっていた。しかし翌28日に容態が急変したという。円はいつもすぐに返信があるメールが返ってこないことが気になり夫人に連絡を入れ、容態悪化を知り、亡くなる前日に病院を見舞った。

 円が病室に入ると、土建屋さんは薄目を開け「師匠より長生きしたかったなあ」とポツリ。奔放なキャラで親しまれた土建屋さんは「毎日、化けて出まっせ」とジョークも飛ばしていたという。

 その後、円に「師匠は忙しいでしょうから帰ってください」と気遣った土建屋さん。円は「自分よりも先に人を気遣い、家族を大事にして、友達も多くて皆に好かれる男でした。あのジョークも、もっともっと僕らと話をしたかったという気持ちだったんでしょうか」と振り返った。

 土建屋さんは、2008年から抗リン脂質抗体症候群を患い、その後は肝不全も患い、入退院を繰り返し、テレビからも遠ざかっていた。

 人気者だっただけに、事務所には闘病中も講演や営業の依頼が多く入っていたが、円は「彼の体調を考えると、なかなかお受けできなかったです」。手術を受け、大好きだったバイクでの遠出もできなかったが、最近は堤防を歩いて四季を感じたり、熱帯魚を飼い始めたりしていたといい、円は「普通の人のようには元気に動けないけれども、自分の生き方を模索してました」と明かした。

 土建屋さんは関西を中心に活躍し、島田紳助さんの番組などで活躍。建設労働者の衣装と、奔放なキャラクターで親しまれ、円とも共演が多かった。

 円はタレントとしての土建屋さんを「本人は楽しいから芸能界やってるような感じでね、守るもんないみたいハッチャカメッチャカでおもしろかったですね。こんなことまで言うかと」。プライベートでも裏表のない性格で、円は「ほんまええヤツでしたわ」と早世を悼んだ。

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