テリー伊藤「美味しんぼ」を痛烈批判

 テレビプロデューサーのテリー伊藤(64)が18日、レギュラー番組を務めるTBS系情報バラエティー番組「サンデージャポン」(日曜、前10・00)に出演。東京電力福島第1原発事故による健康影響の描写が議論を呼んでいる漫画「美味しんぼ」を批判した。

 テリーは「美味しんぼ」で、被ばくの影響で鼻血を出すという描写がなされたことについて、「作家の方が2年間取材したと言ってるんですけど、(作中で)実際に鼻血が出るのは、主人公の山岡とそのお父さん。ドキュメンタリーでありながら、もう一方では漫画のキャラクターが鼻血を出すっていうね。リアルなことをやってるのに、架空の漫画の主人公を利用するなよと。禁じ手を使ったなという感じがするんで、そこは納得がいかない」。と厳しく指摘した。

 同じくレギュラーを務めるタレントで女医の西川史子(43)の「その方が伝えやすいんじゃないですか」と反論には、「だったら作家が漫画の中に入っていけばいい。それで作家が鼻血を出すんだったら、リスクを背負ってると思う」と話した。

 「汚染水の貯蔵問題で、置く場所がないという部分。そこに関しては当たってます」と、一定の評価も見せたものの、「決定的に、福島に住んではならないという言葉。この言葉は、今現在福島で、汚染には関係ない方もいるわけで、そこに関しての配慮がないなと」と、批判の言葉を続けた。

 また、「美味しんぼ」が次週から休載となることについても「記事を読むと、予定通りの休載ということですけど、こういう反響があるのはわかっているんだったら、そんなことも考えながら、休載じゃなくてしっかりした答えを出して欲しかったな」と苦言を呈した。

 「美味しんぼ」は小学館が発行する雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されている人気漫画。4月28日発売号で、福島を訪れた主人公が鼻血を出す描写があり、「風評被害を助長する」との批判が寄せられて話題となった。その後の連載でも、さらに風評被害を拡大する表現が目立つとし、福島県知事や石原環境相が反論する事態となっていた。

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