OSK桜花昇ぼる退団公演初日
関西を拠点に活動するOSK日本歌劇団を6年間にわたりトップスターとして率いてきた、桜花昇ぼる(おうか・のぼる)の退団公演「レビュー春のおどり」が15日、大阪松竹座で初日を迎えた。
計18着の衣装を次々に着替える“早替わり”で華やかな舞台を披露した桜花は「着替えるのも命がけです。必死でやってますので、まだ涙は出なかったですね」と笑顔。同歌劇団が全国区の人気を得るために「まだまだ私を含め皆が成長しないといけない」と語り、退団後については「まだ考える余裕はありませんが、ご縁があれば舞台人として生きてゆきたい」とした。
5月25日千秋楽。その後、東京・新橋演舞場公演(8月1日~3日)を最後に退団する。
桜花は91年に日本歌劇学校に入学し、93年にOSK日本歌劇団に入団。03年に同劇団が当時の親会社から離れ、存続が危ぶまれた時期は“OSK存続の会”の一員として活動し、翌04年の劇団再結成に貢献。08年にトップスターに就任し、10年の上海万博公演や、12年の劇団創立90周年公演の主演を務めて劇団を率いてきたが、芸歴21年、トップスター6年目の今年に退団を決意した。
OSK日本歌劇団は1922年に松竹楽劇部として大阪で結成。以降、呼び名を変えながら、宝塚歌劇団、松竹歌劇団と並ぶ日本3大少女歌劇の一つとして親しまれ、故笠置シヅ子さん、京マチ子ら大スターを輩出した。
