NHK会長 舌禍騒動を釈明・謝罪

 NHKの籾井勝人会長(71)が、13日午前に放送されたNHK総合「とっておきサンデー」(日曜、前11・00)に出演し、一連の舌禍騒動に関し、釈明と謝罪を行った。

 番組冒頭、起立状態で画面に登場した籾井氏は、両手を前で合わせ「NHK会長の籾井でございます」と一礼。1月の就任会見時の従軍慰安婦発言について「私が会長の就任会見で行った発言などに対し、視聴者の皆様からさまざまなご批判やご意見をいただきました」と切り出した。

 「会見は私には不慣れだったため、複数の議論がある事柄について、NHK会長の立場と個人の立場を整理仕切れないまま発言してしまった部分がありました」と釈明した。

 「公式の場で個人的見解を述べたことは不適当、不適切であり、発言を取り消しました」と説明し、国会などで追及を受けるなど騒動に発展したことについて「こうした事態を招いたことを反省し、深くお詫び申し上げます」と謝罪。約8秒間、深々と頭を下げ続けた。

 籾井氏は今年1月の就任会見で、戦時中の従軍慰安婦に関し「今のモラルでは悪い」としたうえで「戦争をしているどこの国にもあった」と発言し、各方面で物議をかもした。

 番組では、NHKの番組、報道などに、籾井氏の見解が反映されるのではないかとの疑念に対しては「NHKの根幹は放送法です。放送の公平、公正、不偏不党などが定められており、会長の個人的な意見が入り込む余地はありません」と説明。続けて「私の個人的な見解を放送に反映させることは断じてありません」と繰り返した。

 その後、先日に自身が同局コールセンターや、受信料の収納活動を行う営業センターを現場視察した様子を収録したVTRが流され、現場の声を聞いたとして、籾井氏は「私に向けられている厳しいご意見とともに、公共放送への期待の大きさを実感し、NHKが皆様に支えられてこそ、成り立っていることに思いを新たにしました」と語った。

 籾井氏は「今回いただいたご批判やご意見を、真摯に受け止め、自らを見つめ直し、全身全霊で職責を果たしていくことをお誓いいたします」と述べ、再び深々と頭をさげた。

 さらに番組では、NHKの事業計画について説明を行った。

 「今回の件では改めて心からお詫びいたします」と3たび頭をさげ、「公共放送の原点にしっかりと立ち、視聴者の皆様の期待と信頼に全力で応えて参ります」と宣誓。15分間の出演の最後も頭をさげて終えた。

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