島倉千代子さん 3年前に肝臓がん患う
歌手の島倉千代子さんが8日、亡くなったことを受け、島倉さんが所属する日本コロムビアの原康晴代表取締役社長兼COO(54)とA&R本部・蔵田佳隆副本部長(54)が8日夜、東京・虎ノ門の同社で会見した。
島倉さんは、3年前に肝臓がんを発症。その後、入退院を繰り返し、2011年2月と同年8月、昨年5月の3度手術を行った。その際には、歌手としてのどを守る手術方法を選択したという。
今年5月ぐらいから再び体の不調を訴え、仕事をセーブしていたが6月に再入院。10月中旬に一時、退院し、事務所のスタッフが付き添い、自宅療養を行っていた。
今月6日、体調が思わしくない島倉さんがスタッフへ「来てちょうだい」と電話をかけ、そのまま入院。8日になって容態が急変し、最後は苦しむことなく静かに息を引き取ったという。
本人は自身の死期を悟っていたふしがあり、自身の葬儀についての希望を話していた。故人の遺志により、喪主は置かず、通夜も身内だけが集まるという。
入院先の病院から出かけていった6月21日の宮崎県延岡市でのコンサートが最後のコンサートとなった。
また、来年、歌手生活60周年を迎えるにあたり、南こうせつに作曲を依頼した最新曲「からたちの小径」が完成していた。今年10月に自宅に機材を持ち込んで、レコーディングを行ったといい、これが遺作となった。
原社長は「昭和を代表する偉大な歌手。コロムビア社員の母のような存在でした」と島倉さんの死をいたんだ。