“探偵役”のレギュラー３人を入れ替えたＡＢＣの名物番組「探偵！ナイトスクープ」（関西地区金曜、午後11・17）の新体制による初収録がこのほど大阪市の同局で行われた。

　収録後の会見で、探偵局長の西田敏行(65)は、番組発足当初から25年間レギュラーを務めた桂小枝(58)の卒業を受け、小枝の“十八番”だった「小ネタ集」は今後持ち回りで、伝説の「パラダイスシリーズ」に関しては、小枝を臨時探偵としてカムバックさせて継続する意向を明かした。

　先だって行われた収録では、新探偵のスリムクラブ・真栄田賢(37)が、いきなり「爆笑！小ネタ集！！」でデビュー戦。「風呂場でのアイスの味は格別？」など、バカバカしい調査依頼を大マジメに実証してゆく伝統スタイルに挑戦した。

　これに西田局長は「グッジョブ！最高でした。真栄田君もいいクオリティーでしたし、今後もいろんな小ネタ集がいっぱいできるといいな」と他の探偵にも持ち回りで任せる方針を示した。

　一方、小枝が生み出した、知る人ぞ知るローカル遊園地などを、独特のハイテンションで探索する「パラダイスシリーズ」に関しては、西田局長は「あれは小枝さんのすばらしい技で、小枝さん以外には、なかなか難しいんじゃないでしょうか」と指摘。今後、視聴者から依頼が入った場合は「（出演探偵に）ゆるやかな枠があるみたいですから」と、小枝の緊急再登板を希望した。

　同番組は10月の番組改編期を機に、探偵の若返りを図り、長年探偵を務めた小枝と松村邦洋、長原成樹が降板し、新探偵として真栄田と、ハライチ・澤部佑、銀シャリ・橋本直が加入した。

　真栄田は新探偵就任を父親に報告したところ「親父がこの番組の大ファンで、号泣して、なぜか僕にありがとうと何十回も言ってきました」と感激の様子。一方で、「誰が新探偵になるのかを千鳥のノブさんと（月亭）八光さんが必死にかぎ回っていました」と“暴露”していた。

　関西地区では10月４日から３週連続で、新探偵３人のデビュー戦が放送される。