藤山寛美さんの孫 新喜劇に入団へ

 昭和の喜劇王・故藤山寛美さんの孫で、女優・藤山直美(54)の甥(おい)にあたる俳優・藤山扇治郎(26)が7日、デイリースポーツの取材に応じた。現在、11月の松竹新喜劇への正式式入団を前に、巡業公演「松竹新喜劇 親子の絆・二題」に出演中。「おじいさんが出てた新喜劇に孫の僕が出させていただいて、運命を感じています」と心境を語った。

 扇治郎は、11月9日に初日を迎える「劇団創立65周年記念 松竹新喜劇特別公演」(大阪松竹座)に、寛美さんが喜劇王としての地位を確立した喜劇「お祭り提灯」の丁稚(でっち)役で出演し、団員デビューを飾る。

 扇治郎が3歳の時に、寛美さんは他界した。「(祖父のことを)覚えていなくて。家族の話やビデオでしか知らないから、なんか歴史上の人物みたいな感じですよ」と笑う。入団にあたって「背中を押してくれた」のは、扇治郎の祖母にあたる寛美さんの妻と、同新喜劇代表で俳優の渋谷天外(58)だった。

 「松竹新喜劇の舞台に出たい、おじいさんみたいになりたい、という気持ちはあっても自分で言い出せるものではありませんし」と渋谷ら周囲の応援があってこそと話す。

 叔母の藤山直美は、扇治郎の母の姉にあたる。特に直美から演技指導はないというが、「昨年出演した昼のドラマ(東海テレビ制作、フジテレビ系「赤い糸の女」)は、こっそり見てたと思いますよ。だって話の内容とかすごい知ってましたもん。陰ながら応援してくれていると思います」と笑いながら“叔母心”を明かした。

 今後は、渋谷と直美が松竹新喜劇の2本の柱となるとの見解を示しつつ、「それまでに僕が公演できるようになって、一人でも多くの人に松竹新喜劇のことを知ってもらいたいですね。『松竹新喜劇の藤山扇治郎を見たい』と言ってもらえるような役者になりたい」と締めくくった。

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