辛坊さんらを救助、2人とも元気

 太平洋横断中に小型ヨットが浸水、遭難したニュースキャスターの辛坊治郎さんと、全盲のセーラー・岩本光弘さんが21日午後、海上自衛隊に救助された。辛坊さんらの挑戦をサポートしているプロジェクトD2製作委員会が発表した。2人とも元気だという。同日午後9時ごろ厚木基地に到着する見込み。

 同委員会がマスコミにファクスを送付し、報告した。

 海上自衛隊の救難飛行艇(US2)は同日午後5時53分、現場に着水。同6時14分、2人を救助し、機内に収容した。救難飛行艇は同6時23分に現場を出発。同9時ごろ厚木基地に到着する見込みという。

 自衛隊の救難飛行艇はこの日午後2時半ごろにも現場に到着していたが、悪天候で、燃料切れとなり、引き返していた。辛坊さんらを救助したのは、厚木基地を出発した“第2陣”。

 辛坊さんらが乗ったヨット「エオラス号」は、21日朝に、右舷が浸水。午前7時35分に、太平洋横断をサポートしている運営事務局に辛坊氏から「右舷から浸水あり、船体放棄しかない」と電話があった。

 事務局は船体放棄は最後の手段として「まずは排水してください」として、排水の仕方を指示。辛坊さんは「もしかしたら、排水がポンプでいけるかもしれない」と話し、船内のポンプで排水を試みた。

 しかし、電話が途切れたことから、午前7時41分、事務局が海上保安庁に救助を要請。午前8時1分、辛坊さんから「船体を放棄しました」「2人は大丈夫」などと報告が入ったという。辛坊さんらは、ヨットを脱出し、救命ボートで救助を待っていた。

 午後0時半ごろ、厚木基地から、救難飛行艇(US2)が救助に向い、現場に到着。しかし、現場周辺の悪天候で燃料切れとなり引き返した。その後、“第2陣”の救難飛行艇に、救助された。

 2人は今月8日、大阪市内のヨットハーバーを出発。福島県いわき市の小名浜港に寄港し、16日に米サンディエゴを目指し、出港していた。

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