勘三郎さん告別式、喪主あいさつ全文

 本日はお忙しい中、お寒い中、主人の、父の密葬に参加して頂きありがとうございました。短い人生ではありましたが、素晴らしい先輩、後輩、仕事仲間、お友達、ファンの方たちに囲まれて、楽しい人生、素敵な人生、かっこいい人生を全うすることができたと思っております。

 彼は、父はICUでの131日間、回復することを信じて闘い抜きました。心が折れそうなわたしども家族を時に励ましてさえくれました。11月の初旬に3カ月ぶりに声を出すことができました。その時の言葉が「好江、雅行(勘九郎)、隆行(七之助)、愛(勘九郎の妻)、七緒八(なおや=勘九郎の長男)」そして「ありがとう」でした。

 大きな大きな光を失ってしまいましたが、彼の残してくれた偉大なる愛情を心の守りとして、また、彼を愛して下さった皆さまに少しでもご恩返しができるように生きて行くことが、わたしどもの使命だと思います。皆さま本当に主人を、父を大切に優しく愛して下さって、ありがとうございました。波野哲明(のりあき)を主人に、父に持てたことをわたしたちは誇りに思っています。最後にもう一度、ありがとうございました。

 2012年12月11日

波野雅行、隆行、好江

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