大賞スギちゃん、一発屋ジンクスに複雑

「ワイルドだろぉ」で流行語大賞を受賞したスギちゃん=東京都内
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 今年話題になった言葉に贈られる「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞に3日、お笑い芸人・スギちゃんの「ワイルドだろぉ」が決まった。都内で授賞式に出席したスギちゃんは、流行語大賞トップテン(大賞含む)に選ばれると、翌年、一発屋として“消える”というジンクスについて聞かれ、「複雑ですね。まあ、そういうジンクスもありますけど、今素直にうれしいですね」と強がりを見せつつも、ガッツポーズで喜びを表現した。

 トレードマークのノースリーブのGジャンに短パンで登場したスギちゃんは、「自分が『ワイルドだろぉ』を言い続けただけじゃなく、みんながまねしてくれたのがよかったと思います」と話し、ベストジーニストに選ばれず悔しい思いをした分を取り戻すように、喜びを爆発させた。

 これまでに流行語大賞を獲ったり、トップ10入りした芸人は翌年に“消える”というジンクスがある。過去10年を振り返っても、03年「なんでだろう~」のテツandトモ、04年「○○斬り!」「残念!」の波田陽区、05年「フォー!」のレイザーラモンHGがトップ10入り。08年には「グ~!」のエド・はるみが年間大賞を受賞した。しかし、翌年以降、“一発屋”として低迷するジンクスに苦しんでいる。

 07年にトップ10入りした小島よしおは、今年、胸椎骨折で入院したスギちゃんの代役でイベントなどに出演し、数年ぶりに“一発屋”として復活の兆しをみせている。

 ジンクスについて聞かれたスギちゃんは「(大賞を)取りたかったです。ナンバーワンですよ。ついに獲ってしまいましたね」と喜んだ直後に、「複雑な気持ちですけども…」と本音もポツリ。それでも、大勢の報道陣を前に、「まあ、いくらでもジンクスは払拭できますからね。(ジンクスに)はまらないようならないように努力するだけです」と一発屋として消えないよう努力することを誓った。

 なお、トップ10にはほかに、自らの葬式などを準備する「終活」や、ノーベル医学生理学賞で日本中に大きな喜びを与えた山中伸弥京都大教授が開発した「iPS細胞」(人工多能性幹細胞)が選ばれた。政界からは「維新」「第3極」など3つがトップ10入りした。

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