【舩越園子の目】スピースのポジティブ
「全米オープン・第2日」(19日、チェンバーズベイGC=パー70)
マスターズチャンプのジョーダン・スピースが2日目に首位へ浮上した。チェンバーズベイは開幕前から「とんでもないコースだ」と選手たちの間で評判が悪く、スピース自身、2010年の全米アマでチェンバーズベイをプレーし、80が切れずにストローク予選で落ちた苦い経験の持ち主。が、スピースは「ネガティブな気持ちで来たら、その時点で、もう勝てない」とベテラン選手みたいな名言を口にして、前向きな気持ちで挑み始めた。
さらにスピースは、こんなことも言っていた。「今年、年間グランドスラム達成のチャンスがあるのは僕だけなんだ」。そりゃそうだ。そのチャンスはマスターズで勝った選手だけのもの。だが、本人からあらためてそう言われると、モノゴトは解釈の仕方次第で何でもプラスのパワーに変えられるものなんだなあと思えてくる。
全米オープンの前週、スピースは自宅のクロゼットの中で大事にハンガーに吊るしてあるグリーンジャケットをわざわざ取り出し、「ちょっとだけ袖を通してみた」。そうすることでメジャー2勝目への自分の意欲を高めようとしたのだそうだ。
前向きになるためのあくなき努力。それが彼の強さの秘訣のように思える。(在米ゴルフジャーナリスト)
