卓球女子で世界ランク６位の福原愛（２７）＝ＡＮＡ＝が１５日、リオデジャネイロ五輪アジア予選（香港）を終えて、羽田空港に帰国した。この大会で、日本選手は出場権を得られなかったものの、５月発表の世界ランクを元に、リオ切符を得ることは確実となっている。

　五輪本番での打倒中国に明るい材料だ。大会では、チームメートの１５歳・伊藤美誠（スターツ）が、１５年世界女王の丁寧（中国）から大金星。福原は体調不良で観戦できなかったが、「ものすごく頼もしい」と大絶賛。「勝つことによって自信がつくし、以前より堂々としている」と後輩の成長ぶりに目を細めた。

　自身は現地で気管支の炎症に苦しんだ影響もあり、初戦敗退と悔しい結果に終わった。もともと気管支が強くなく、以前にも同じ症状を発症したという。空港でも何度もせき込み、「特に夜が苦しかった。無意識の疲れとか気候の変化でやられた」と説明。

　１６日にも病院に行き、休息を取って次戦のポーランド・オープン（２０日開幕）に備える。