シンクロ井村コーチ、審判に不満

リオ五輪出場権を獲得し、帰国したシンクロ日本代表の(後列左から)井村HC、林、小俣、中牧、丸茂、田崎、(前列左から)箱山、三井、乾、吉田、中村
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 シンクロナイズドスイミングのリオデジャネイロ五輪世界最終予選(リオデジャネイロ)でチーム2位となり、6大会連続の五輪出場を決めた日本代表「マーメイドジャパン」が8日、成田空港に帰国し、会見を行った。

 1位のウクライナには0・0525点及ばなかったものの、井村雅代ヘッドコーチ(65)は2位となったテクニカルルーティン(TR)のジャッジを疑問視。「日本が勝っていてもおかしくなかった。なんでやねん」と不満をぶちまけた。

 銀色のメダルに不満と安どが交差した。目標としていた1位通過を逃し、ロシア、中国に次ぐ世界3番手の座を奪われる構図となった。一方で、昨年11月から新しいプログラムで臨んだフリールーティン(FR)は急ピッチで仕上げただけに、「病気とかミスとか、最悪のことも考えたので(出場権を獲得できて)ホッとしている」と本音も漏れた。

 ただ、本番の戦いにも影響する大一番での運営の不備に、井村コーチの目はつり上がった。TRでは、通常は審判の点数調整のテスト役となるはずのプレスイマーが不在で、1番手の日本からいきなりスタート。「他国の人からもうまいねとほめられた」という演技を見せたにもかかわらず、点数はばらついた。井村ヘッドは「決して負けていたとは思わない。ジャッジには『ちゃんと見てよ』と思った。なんでやねん、という感じ」と首をかしげた。

 試合環境に疑問を投げかけつつも「選手にはいい薬になった」と指揮官。「小差でも負けは負け。大きな課題をいただいた。演技で勝って勝負で負けたということ。メダルを取るには大きな壁になる」と戒めとして受け止めた。主将の乾友紀子(25)=井村シンクロク=は「1位通過できなかったのは自分たちに隙があったから。これを超えないとリオのメダルはない。誰が見ても文句のない演技をしないといけない」と夏に向けて気を引き締めた。

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