佐渡ケ嶽親方の長男・鎌谷が入門

佐渡ケ嶽部屋への入門を表明した鎌谷。右は父の佐渡ケ嶽親方(さいたま市の埼玉栄高校)
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 大相撲の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で埼玉栄高3年の鎌谷将且(かまたに・まさかつ)が6日、さいたま市の同校で会見を行い、佐渡ケ嶽部屋への入門を表明した。九州場所(11月8日初日、福岡国際センター)で初土俵を踏む。28日に福岡市内で行われる新弟子検査を受検、合格すれば前相撲に臨むことになる。

 父は琴ノ若、祖父は元横綱琴桜の先代佐渡ケ嶽親方。期待のサラブレッドが、いよいよ大相撲界に飛び込む。「プロの世界は厳しいので気を引き締めてやっていきたい。地道に番付を上げて1日でも早く関取になりたい」とキリリとした表情で決意を示した。中高6年間を埼玉栄で鍛えられ、精神面で大きく成長。相撲部の山田道紀監督は「キャプテンとして引っ張ってくれた。重圧はあると思うが耐えられると思う」とさらなる飛躍へエールを送った。

 佐渡ケ嶽親方とはこれまでは親子だったが、これからは師匠と弟子になる。いずれは入門することが既定路線だったとはいえ、ついにプロの世界に入る日がやってきた。父であり師匠でもある佐渡ケ嶽親方は、「気持ちは切り替わっている。他の弟子と同じように厳しく育てていきます」と自らに言い聞かせるように語った。

 初土俵からは「琴鎌谷」のしこ名で上がり、三段目に昇進すれば父のしこ名である「琴ノ若」を継承する予定。さらに大関に昇進すれば、偉大な祖父のしこ名である「琴桜」を襲名する意向だ。

 会見を終えると着物に着替え、佐渡ケ嶽部屋で入門のあいさつを行った。10年前の05年九州場所では琴ノ若が引退した。当時8歳だったが、目の前で父の最後の土俵を見届け、「次は自分の番だ」と誓ったという。将来性豊かな17歳が、博多の土俵で記念すべき第一歩を踏み出す。

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