浅田真央、進退悩む心境を吐露

 今季休養中のフィギュアスケート女子の浅田真央(24)=中京大=が、14日放送のNHK「浅田真央被災地への旅」で進退に悩む心境を吐露した。

 浅田は2月上旬に宮城県石巻市、岩手県陸前高田市など10日間で被災地4カ所を回って現地の人の話を聞き、子どもたちにスケートを教えたりして多くの人々と触れ合った。

 国体出場を目指していたが被災後は両親と避難先の集合住宅で暮らし、環境に配慮してスピードスケートは中学でやめようかと悩む中学2年生の女子選手に親身になってアドバイスするうちに、浅田は自身の心境も打ち明けた。

 「自分も悩んでて、やり切ったって思ったら多分やめても後悔しないんだろうなって思う」

 「もう自分がすべてやったと思ったら、もう私もやめるんじゃないかと思うけど、私はまだそこまで、まだこれからできるんだっていう自信がないから、まだ悩んでるところかなあって」

 「ちょっと気持ちは一緒かな。悩む気持ちもすごくわかるし、悩んだらいいと思う」

 「最終的には周りが何を言っても自分が全部決めるから、自分の考えをしっかり持ってやっていきたいなあと、自分に対しても今思ってる。何か目標があったら、それをちゃんと最後までやり切ってほしいなって思う。そしたら後悔もないと思う」

 真剣な顔に笑みも交えて熱く語りかけた浅田は、女子選手と別れてから「最後の方は自分にも言ってるのかなあっていう感じもあったんですけど」と照れ笑い。

 まだ震災の爪痕が残る現場に足を運び、多くの人と語り合った濃厚な10日間。

 浅田は「どんなことがあっても少しでも前に進んできたからこそ、ここまで立ち直ってきたんだなと思った。私もこれからの人生、何があっても少しでも前に、後戻りはしないで前に進んでいきたいなあと思いました。これからはどうなるかわからないですけど、多くの人に自分のスケートを届けていけたら。どんな形になっても、多くの方のためにスケートを滑っていけたらいいなと思っています」と語った。

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