史上最多懸賞61本これ以上は無理?
「大相撲初場所 千秋楽」(25日、両国国技館)
結びの一番、横綱白鵬-横綱鶴竜に史上最多61本もの懸賞がかけられた。一般の懸賞が60本。これに観客の投票による「森永賞」が加わった。
日本相撲協会は、一番にかけられる懸賞金の最大数について、50本を目安としていた。懸賞は、呼び出しが旗を持って土俵上を歩き観衆に掲示することで広告・宣伝効果があるが、幕内の仕切りの制限時間4分間で掲示できる限界の本数と考えられていた。
相撲協会広報部によると、「進行上のことを考えてそうしていましたが、今日は何十年も懸賞をかけてくださっている企業からの要望が集中しました。全体的にも増えており、協会内で検討した結果、こうなりました」とのこと。今後、50本を超える懸賞を受ける可能性については「その時の状況に応じて」とした。
すると、今後も懸賞が増え続ける可能性があるのだろうか。この疑問には広報部から「70、80となりますと制限時間に収まりきらず、土俵上を呼び出しが走らなければならなくなってしまいますので、それはないと思います」との答えが返ってきた。夢の懸賞100本実現…とはいかないようだ。
懸賞金は1本6万2000円。協会の事務経費が5300円。納税用の充当金として2万6700円が天引きされており、力士が勝ち名乗りの後に受けとる現金は1本につき3万円となっている。
