高橋が現役復帰する場合 必要条件は?

 フィギュアスケート男子の高橋大輔(28)=関大大学院=が14日、引退を表明した。岡山市内での記者会見では「現役に未練がないわけではない。一度、復帰できるということもあって、競技に戻りたいのか、全然違う道を歩むのか」などと発言し現役復帰を完全には否定しなかったが、現実的に現役復帰するにはどのような手順が必要なのだろうか。日本スケート連盟に問い合わせた。

 同連盟の担当者によると、各選手権大会やグランプリシリーズといった競技会に出場するには、国際スケート連盟(ISU)が定める資格者でなければならない。その一つに「世界反ドーピング機関(WADA)」に自身の居場所を報告し続けなくてはならないというものがある。

 今回の高橋のように引退を表明した選手はその手続きが必要なくなるが、もしも復帰するとなれば、ISUに、その旨を届け出なければならない。前述の担当者は「国際スケート連盟としても、カムバックスケーターとして、仮に何らかの理由で資格を失った人にも認めている。やっぱりやりたい、となったら、ISUに届け出ることによって、戻ってきてよいとなります。その代わり、検査を受けるということになります」と説明した。

 また、日本スケート連盟には、資格者は同連盟の了解なしにCM出演や書籍の出版など商業活動をしてはならない、という規定がある。今後、引退した立場の高橋は商業活動についても自由に行えることになるが、もしも復帰するとなれば再び届け出をしなければならなくなる。

 前述の担当者は「それを高いハードルと感じるか、低いハードルと感じるかは個人の部分だと思う。ルールとしては1度やめた人でも復帰はできます」とした。

 高橋は今後、どういった進路をたどるのか。会見では「スケートに関わっていくのか、関わっていかないのか、ということも視野にいれて、今後生活していきたい」と語っている。

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