明石商のエース吉高、最後の1球に泣く

延長12回龍谷大平安2死満塁、龍谷大平安・小川(左奥)にサヨナラ打を打たれうなだれる明石商・吉高=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 「選抜高校野球・準々決勝、明石商1-2龍谷大平安」(28日、甲子園球場)

 最後の1球は「覚悟を決めていた」とエースは振り返った。しかし、何度もピンチを切り抜けてきた得意のスプリットが最後の最後に高めに浮いてしまった。明石商の最速145キロ右腕、吉高壮投手(3年)は「覚悟を決めても決めきれなかった。心の弱さがあの1球に出た」と自分を責めた。

 春夏通じて甲子園初出場。勢いよく駆け上がった準々決勝の舞台で名門校と対戦した。龍谷大平安のエース市岡と息づまる投手戦は1-1のまま延長戦に突入した。先頭の市岡に右越え二塁打を許し、送りバントと2敬遠で1死満塁。この日、2安打を許した9番・竹葉をスプリットで空振り三振に斬り、1番小川を迎えた。

 1ボール2ストライクと追い込んだ、この試合178球目。こん身の力で投げ込んだスプリットは沈まず打者のバットに捉えられ、左中間へのサヨナラ打となった。

 この回の始めから降りだした雨の影響も、3試合を一人で投げ抜いた疲労も、吉高は「なかったです」と言いきった。打線の援護より「僕が踏ん張れなかったことがすべて。申し訳ない」と繰り返した。

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