長田エース園田、3安打自責ゼロで涙

孤軍奮闘の長田・園田=甲子園(撮影・佐々木彰尚)
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 「選抜高校野球・1回戦、海星3-2長田」(24日、甲子園球場)

 長田のエース・園田涼輔投手(3年)は、8回3失点で自責ゼロながら涙をのんだ。試合後、三塁側アルプスへのあいさつ後には感極まって号泣。「勝つことしか考えていなかったので、応援してくれた人の期待に応えられなかったのは残念」と唇を噛む。

 それでも昨秋のチーム打率・371の海星打線に3安打しか許さなかった。クリーンヒットは三回、小川に許した左越え適時二塁打のみ。最速140キロの直球を軸に、粘り強く変化球を低めに集めて接戦に持ち込んだ。

 試合後には右肘にテーピングを施してマウンドに上がっていたことが明らかになり「3日前くらいから肘の調子が良くなかった」と言う。「結構、プレッシャーがありました」と語るように、地元の期待が17歳の背中に大きくのしかかっていた。

 1月下旬にセンバツ出場が決定し「今まで夢の中を歩んできてるみたいだった」と園田。試合後には重圧から解放されたことですがすがしい笑みを浮かべた。明日からは「塾にもいかないといけないでしょうし…。憂うつです。現実に引き戻された感じです。宿題もはかどってないので」と苦笑いで明かしていた。

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