センバツ出場の大阪桐蔭、桜宮に快勝 西谷監督「選手が一生懸命やってくれた」

 高校野球の対外試合が8日、全国で解禁され、今春センバツに出場する大阪桐蔭は花園セントラルスタジアムで桜宮と対戦し、10-2で快勝スタートを切った。

 昨秋の神宮大会で最速150キロをマークしたドラフト候補左腕・高山優希投手(2年)は登板しなかったが、打線が奮起。初回から着実に得点を積み重ね、12安打10得点で相手を圧倒した。

 対外試合初戦を終えた西谷浩一監督(46)は「選手が一生懸命やってくれたので良かったと思います」と目を細めた。例年は練習試合初戦を前にミーティングを重ねてきたが、あえて今年は選手たちにすべてを任せた。

 3月に入って西谷監督が参加したミーティングはゼロ。「おそらく初めてです。まだまだ考える力が足りていない」と語るように、選手たちでテーマを見つけ、選手たちで実践させようとした。この日は声と全力疾走、そして変則的な右腕にどう対応するか-。右横手投げから変化球主体の投球をしてきた2投手をしっかりと攻略して見せた。

 指揮官はあえて選手たちに考えさせることで「みんなの考えが成長する要素につながる」と言う。歴代、甲子園の上位に進出したチームは自ら考え、行動につなげる選手たちが多かった。藤浪を擁して春夏連覇を達成した2012年以来、4年ぶりとなるセンバツ制覇へ-。「ガンガン打てる打線ではないので」と、貪欲に、着実に得点できるチームを目指す。

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