創志学園、初戦突破でセンバツへ前進

中国大会1回戦で4失点完投した創志学園・高田
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 「秋季高校野球・中国大会1回戦、創志学園6-4宇部商」(23日、松江市営野球場)

 来年ドラフト上位候補の創志学園・高田萌生投手(2年)が、制球に苦しみながらも4失点完投。来春センバツへ向けて一歩前進した。

 立ち上がりから「配球を考えすぎてしまった」と高田。ソフトバンク・松坂をほうふつとさせる投球フォームから“松坂2世”と称されていたが、体の開きが早くなりボールがすべてシュート回転した。中盤までに与えた四死球は計7つ。実際に西武時代の松坂が陥った悪循環そのままに、高田も二回までに3点を失った。

 だが、二回に味方打線が一挙5点を奪って試合をひっくり返すと「自分が抑えないといけないと思って気持ちを入れ直した。野手に助けてもらってばかりなので」と走者を背負いながらも、粘り強くアウトを積み重ねた。

 「最後はしっくりくるようになった」と終盤3イニングは完全投球。長沢監督も「序盤はテンポが悪かった。高田ではなく、捕手が公式戦で初めて組む1年生だから、しょうがない。でも、これでいい勉強になったでしょう。これを次に生かして」と期待を寄せる。

 ネット裏にはドラフト会議翌日にもかかわらず阪神、日本ハムなど5球団のスカウトが高田の投球を見守った。悪い中でも直球の最速は145キロを計測し、アベレージでも140キロ台を超えていた。

 今夏は岡山大会決勝で敗れ、あと一歩で甲子園を逃した。それだけに高田は「もっと自分が引っ張ってセンバツに行けるように」と力を込めた。

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