明大・高山のくじ引きでまさかの“誤審”

明大・高山の交渉権を獲得し喜ぶヤクルト・真中満監督(右)と肩を落とす阪神・金本知憲監督だったが=東京・グランドプリンスホテル新高輪(撮影・村中拓久)
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 「プロ野球ドラフト会議」(22日、グランドプリンスホテル新高輪)

 阪神、ヤクルトの2球団が高山俊外野手(明大)を1位指名。くじ引きで大きなミスが起きた。

 くじ引き役として阪神・金本監督、ヤクルト・真中監督が壇上へ上がった。先にくじを引いた金本監督は最初に触れたくじを手放し、もう1枚のくじを選択。残りの1枚を引いた真中監督が、中身を確認して即座にガッツポーズを決めた。

 金本監督が球団のテーブルに戻り、真中監督は交渉権獲得のインタビューを受けたのだが…。

 その後、NPBの井原事務局長がマイクを持ち、当たりくじの確認ミスがあったとアナウンス。実は阪神が当たりくじを引いていたことが発覚した。

 改めてインタビューが行われ「ビデオ判定でホームランに覆った、そういう心境です」と金本監督。「真中監督の叫びにだまされて見れなかったんですよね」と、当たりと勘違いしてガッツポーズした真中監督の勢いに押された様子だった。

 高山については「将来性を見込んで指名させていただきました」と期待。「僕と掛布さんの2人でしっかりやっていきたいです」と育成への意気込みを示した。

 その後、会見した金本監督は「逆転ホームランでしたね」と喜びのコメント。当たりクジについては「連盟の方から言われて(気付いた)。それまでは全然気付かなかったです」という。

 結果は当たりとなったわけだが「やっぱり自分で開いて見て、ヨシっていうのをやりたかったんですけど、真中監督がダメですね(笑)」と笑顔で振り返っていた。

 明大で会見した高山は「何が起きるか分からないのがドラフト会議ですので、本当に自分でもちょっとよく分からないんですけど…」と困惑の表情を浮かべていた。

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