リーグ覇者ヤクルトが完勝で2勝1敗に

8回、バレンティンは左線二塁打を放つ(捕手・小林誠司)=神宮球場(撮影・西岡正)
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 「セCSファイナルS・第2戦、ヤクルト4-0巨人」(15日、神宮球場)

 14日の第1戦に敗れたリーグ覇者のヤクルトが、完封リレーで巨人に快勝。アドバンテージを含め、対戦成績を2勝1敗とした。

 ヤクルトは0-0の四回、川端の安打と山田の二塁打で無死二、三塁とすると、畠山が右犠飛を放って先制した。さらに1死三塁から雄平の一ゴロを阿部が野選。さらに1点を追加した。

 さらに六回、川端、山田、雄平の安打で1死満塁とすると、バレンティンがマイコラスのカーブを中堅に弾き返し、2者が生還した。前夜は初回、1死満塁で併殺打に倒れるなど大ブレーキで、この日は5番から6番に降格した。バットで汚名返上した助っ人は、一塁ベース上で雄叫びを挙げた。

 先発の小川は序盤、制球に苦しみ、二回には1死満塁のピンチ。これを自身の好フィールディングで無失点でしのぐと、尻上がりに調子を上げ、八回を5安打無失点の好投を見せた。九回は守護神・バーネットが1死一、二塁とされながらもしのぎ切った。

 ポストシーズン初勝利となった小川は「自分のピッチングが出せたと思います。ファンの皆さんがたくさん入って自分の背中を押してくれましたし、楽しく投げられました」と、淡々と喜びのコメント。「ここまで来たら、絶対日本一を獲るという気持ちでみんな戦ってますし、チームメート、スタッフ、ファンの皆さんと一緒に日本一を」と言い切った。

 3安打と復活モードのバレンティンは「昨日はヤクルトらしい試合が出来ず残念だったが、今日は切り替えられた。自分も大事な試合で重要な仕事ができてうれしい」と笑顔。貴重な追加点となった適時打を「冷静に、自分が打てるボールをセンター前に、というのを心掛けた」とほこらしげに振り返り、「アシタ、ガンバリマス!」と目を潤ませながら日本語でファンにメッセージを送った。

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