野球U18宇草 初安打でいじられる

 「U-18W杯・スーパーラウンド、日本9-0キューバ」(5日、甲子園)

 今大会、ここまでチーム唯一の無安打だった宇草孔基(常総学院)に待望のヒットが飛び出した。

 場面は五回1死。伊藤の代打で登場すると、遊撃へ痛烈な打球を放った。サンチェスがファンブルし、一塁へ転送するも全力疾走で駆け込み審判の判定はセーフ。スコアボードのランプが点灯するまで30秒程度の時間がかかったことで「エラーかヒットかでだいぶスコアボードもためてましたけど、Hのランプがつくとベンチ内は沸いてました」と西谷監督は明かす。

 普段は一塁ベースコーチを務め、結果が出なくても「常総は全員野球ですから」と言いながら明るく振る舞ってきた。攻守交代の際にはグラブを持って行くなど、縁の下の力持ちとして「どんな形でもチームに貢献できればいいんです」と語っていた。

 今大会9打席目で放った初安打の後、二盗と捕手の悪送球で一気に三塁まで進み、篠原の左前適時打で生還。ベンチに笑顔で戻ってくる宇草に、西谷監督もハイタッチするために左手を上げた。感動の1シーンかに思われたが…。指揮官はすぐ手を下げて宇草のタッチは空振りに。「あれはヒットちゃうからな」とオチをつけ、ベンチはより一層、盛り上がったという。

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