神宮で勝てない巨人・菅野起用法がカギ

 巨人・菅野智之投手(25)が、26日のヤクルト戦で4回4失点で降板し9敗目。鬼門である神宮での登板は、プロ通算6試合で0勝4敗となった。今季だけで見ても3戦3敗だ。

 三回まで無失点投球を続けたが、四回に突如崩れた。2死一、二塁から中村に四球で満塁とし、投手の小川に11球粘られた末に押し出し四球を許し先制された。比屋根にも2者連続となる押し出し四球。「中村を出したことが全て。(ストライクが入らなかったのは)僕の技術不足」と、厳しい表情で振り返った。さらに川端に右前適時打。山田の打席で捕逸の間に得点されるなど、一気に4点を奪われた。

 どの投手にも得意な球場、苦手な球場はある。屋外球場との相性が悪い投手もいる。球場の形状やマウンドの傾斜、ブルペンとマウンドの違いなど、球場によってさまざまだ。

 一般的に「神宮のマウンドは硬い」と言われる。斎藤投手コーチは「足がイメージよりも早く着いてしまう感じ」と語る。もともとは「僕の頃はかなり掘れていたから、しっかりと足場を固められた」と、同コーチの現役の頃とは状態が変わったようだ。「メジャーに行く選手とかも増えて、整備する人たちの考え方も変わってくる。昔に比べて、徐々に硬い土が増えていってるようにも思う」と持論を展開させた。

 「神宮は大学野球など、プロ野球の前にアマチュア野球が行われる場合も多い。その時に土を一度固め直すから、硬いと感じる人もいるかもしれない」とは、ヤクルト関係者の話だ。

 もちろん菅野自身、勝てていない理由について、マウンドのせいにはしない。この日の試合後も、斎藤投手コーチは「三回までは良かった。神宮どうこうではない」と語った。だが、9月にあと2試合、神宮で予定されており、そこで菅野が登板する可能性については「考えなければいけない」と慎重だった。

 残り25試合となり、首位阪神と3ゲーム差の3位(8月26日時点)。混セと言われた今年のセ・リーグも、いよいよ大詰めだ。4連覇を目指す巨人としては厳しい戦いが続いていく。確実に白星を手に入れるために、相性やデータを計算しながらの起用法もカギになるかも知れない。

(デイリースポーツ・橋本雄一)

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